平均的になろうとするのは苦しい

2023-4月12日 三条市栄公民館

参加者12人  記:しおた

新たにゆきわりの会の進行を廣田さんご夫婦にお願いして、新体制で進めていくことになりました。
以前も、主催者が休む時などに代行をお願いしていたのですが、本年度から正式にお願いすることになり、会の雰囲気も若く柔らかくなりいい感じでした。
また、帰りが遅くなるというご意見いただきまして終了時間を短縮化して21時にしました。

今回の内容は

参加者の近況やお子さんの様子を聞き、話が広がりました。
まず、オンリハ(合同で開催している当事者の会)にも来てくださっていた子のお母さんから嬉しい報告がありました。

お子さんの新しい高校が決まって、選択制の多様な講座があってどれにしようかと張り切っている。

少し前から、本人はバイトを始め、自分で稼ぐ喜びも感じている。

幼なじみからも連絡が来て繋がり、悩みなどの相談を受け、聞いてもらう側から聞く側になっているようだ。

以前のいじめを受けていた学校で、そのお子さんの動向などが噂されていると耳に入ってくるが、今が充実して前向きなので気にならなくなっている。

とのことでした。

奇遇だったのは、オンリハに以前来てくれていた子が、偶然今の新しい同じ高校に通っていて、お子さんと友人になっているとのことでした。以前来てくれていた子も元気なようで、それも嬉しい報告でした⭐️

他に、中二のお子さんのお母さんからのお話で、

不登校になったきっかけは、学校のカリキュラムを真面目にこなそうとするがあまりに、うまく行かなかった。理解がきちんとできていないものをそのままにしておけず、でも周りの流れを気遣って邪魔することもできず、気づいたらしんどくなっていた。

お子さんは、とても真面目で素直で、適当なことができない特徴があり、自分のペースで納得していく学びが合っているのに、一定のペースで進める学校はそれが出来なくて苦しいようだ。

クラス仲間との関係性は悪くないので、修学旅行には行きたいという思いがあり、それを実行するために交流クラスには顔を出せるようにしていきたい。

また、その一連の思いをかかりつけのメンタルクリニックの先生に流暢にお話しできたのが、自信につながったようで、今後週2回のペースで学校に行き、6時間目に顔出しできる時間には顔出ししたいという目標も立てた。

 とのことです。お母さんの判断対応が早く、無理強いせず、市の支援学級に通い、お子さんのペースに合ったやり方で勉強も進めてもらっているそうです。(支援学級は個別指導)

先生にお話しながらも、自分でも整理できたのでしょうか、思いを言葉にする力ってすごいですね。

その後も、春休みに入って天気のいい日などは、支援学級まで歩いていってみようかな!とか
保育園時代からの友人に会ったりと、無理なくポジティブな日常を取り戻しつつあるようでした。お母さんも、せかせずゆっくり見守っていきたいとのことでした。

他に、かつての不登校者たちの話があり、
今職場で、ビジネスマナーをしっかりと教えられているが、意味があるのかわからない、気持ちがあればマナーなど無くともそれで伝わるのでは、、。

それに対して、あるお父さんは

会社に入るということはビジネスマナーが当たり前の入り口になる、そういう世界なのでしっかり教えてもらい身に付けてはとお話しされていました。
会社に入るということは、「会社のルールを守る意思もあります」ということになるのでしょう。
会社は、利益目標を達成するために作られた世界なので、そのような考えも一理あるのかもしれません。

ルールに則した人間は、平均化されてしまうのかという質問に
「自分を、平均化にしようとすると、すごく苦しいよね、、」
「ルールを無視して自分を表現しいたいけど、ルールを守らないと表現できるラインに乗れないという2つのジレンマで悩むことになる。」
「今の社会は、会社企業という組織が職業の主流にあるので、いつも一定の平均化を社会に求められている気がする」
「凸凹は当然でお互いに補完し合うことで調和を保つことが、本当の平均化では?」という意見が。常に平均を強要してくるプレッシャーにしんどいと感じる子供が多いのは親もよくわかりますよね。

オンリハでは、アイロンビーズをみんなで作ったのですが、そのお披露目をしました。
すごくよくできていてすごいです✨
ゆくゆくはオンリハで、イベントを企画して実行できたら。。。という話も出ました。
三条のマルシェに出展してもいいかもというアイデア頂いたり、今後どうなるか楽しみです。
それこそ自由に表現する場所としてオンリハにも参加をお待ちしています!