三条市の不登校支援4団体
- 不登校生親の会 ゆきわりの会 代表 宮島信一
- フリースクールヒュッゲ 代表 関口健志
- 不登校児・家族支援seizei 桜井美穂
- 一般社団法人 おもいやり育英会 創始者 野嵜 久雄
連名でオンライン教育について要望書を提出しました。
内容は以下の通りです。
日頃より三条市の不登校児童生徒への対応にご理解・ご尽力いただきまして、誠にありがとうございます。
不登校となっている生徒の多くは、学校に行きたくても行けません。いじめを受けた、先生とうまくいかない、発達障害がありみんなとうまく合わせられない、勉強についていけない、など、理由は様々ですが、その多くは、行きたいという気持ちはあるのに叶わないということです。
今回新型コロナウイルスの影響で、生徒全員が学校に行けなくなり、辛い思いをしたことと思います。いわば学校の生徒全員が不登校生となったわけです。
しかし、学校にいけない状況でもその不自由さを乗り越えて学習できるよう、市がオンラインによるリモート学習の準備を進めているとお聞きしました。
不登校であっても授業を受けられる機会が得られることは、進学、学力の心配を解消でき、将来に向けて明るい希望が持てる、不登校生にとってまたとない福音であると考えます。
このような機会にあたり、私たち不登校支援活動をしている団体として、次の2つのことを要望いたします。
1)新型コロナウイルスが収束し、今までの学校生活に戻った後も、一度構築したリモート授業の環境と経験を生かし、不登校生に対してリモート授業を受けられるようご検討いただきたい。
2)不登校生を含む全ての生徒の家庭にインターネットアクセス環境が持てるよう、環境のない家庭には機器の提供をご検討いただきたい。
受理していただいた後に、教育長、教育部長、担当課長とお話の機会をいただき、現状についてお聞きすることができました。
オンライン授業について、お聞きしたところ、Googleドライブに録画された画像ファイルを置いたり資料を置くなどして、予習的な教材提供はおこなっている。普段の授業の活用よりはリモートならではの授業展開していき、予習的活用、反転授業にも利用出来たらよいとのことでした。個人的には技術的なことを聞きたい気持ちがムラムラと湧いてきましたが、なんとか抑えることができました。オンライン授業かどうかは別としてICTは非常に前向きに進めておられるようです。
もう1つ、家庭の環境について。Wifi環境があるかどうかのアンケートは全家庭に対して行った。さらに詳細なものを今後も行っていき、それを分析していきたい。保護者からは貸し出し等の要望がほとんど上がってこないということで、具体的な機器貸し出しの需要については不明だそうです。また、ルーターよりも通信料が問題とのこと、インフラ整備については、まだ調査段階で、具体的な配布に至るには先な感じがしました。
新型コロナ禍が過ぎた後の不登校生についてのオンライン活用法について、不登校の子どもたちをリモートにまで繋げることが大変だ。通常授業をライブカメラで配信するやり方はそぐわない不登校生が多いだろう、個別にオンラインでの指導(授業?)で対応したいとのことでした。
学校にはとにかくICT、リモートに係るマンパワーが足りない、先生は普段の仕事で精一杯だ、という本音もお聞かせいただき、率直な現状をお教えいただきました。