親の笑顔に救われる子どもたち

2023-212日 三条市東公民館

記:しおた

ゆきわりの会主催者の帰省、風邪をひいたりで欠席が続き、その間代打で他の方にお願いしたりしていたのですが、今年明けて2回目の開催。そして今年初めてのブログになります。

関係者の方々には色々とお世話になり、ありがとうございました。

新しい方が2人いらっしゃったのですが

どちらも中学生のお母さんで、お子さんが不登校になって深刻に悩んでおられ、時々目頭をハンカチで抑えている様子に、想いの深さがうかがわれました。

いきなり状況をお伺いするのは難しそうだったので

お二人には、しばらく他の方のお話の様子を聞いていていただきました。

話は、不登校経験者の発達障害についてに焦点が当たりました。

経験者の一人で、病院からの診断のついている方の思い。

「自分の障害を人に伝えることで、人目を気にして言いたくない意識と、それでも関係悪化より先に告白する方が楽という意識との葛藤が常にあり、苦しい」

別の発達障害を持つ方は、

「人から指摘されて自己嫌悪になり、自分に自信がなくなる。

もっとできるようになったほうがいいよ、できないところは隠しておいたほうが攻撃されないよ

などのアドバイスを受けるが、結局できず、どれも本当の自分を出せない虚無感に苦しむことになる。」

「学校全体の空気や、価値観に違和感を感じていても、周囲に合わせなくてはいけないのが嫌。

でもそれを親に言うのは忍びないので言えなかった。」

この意見を言ってくれた二人は、もう成人しているので、当時を振り返っての自分の気持ちを表現してくれました。

きっとこの心理状態は、当時の表現力では親に説明がつかなかったことでしょう。

今の小学生や中学生の当事者も、親に心配をかけたくない、問題だと思われたくないという気持ちから言わないでいるお子さんが多いのではないかと思いました。

どうすれば打開できるだろう、、

その話も、経験者の中から出てきました。

「自分を解って肯定してくれる人たちに囲まれていると、自然と自分に自信を取り戻すことが出来るように感じる。」

「周りに自分が居心地がいい人、楽な人と一緒にいて関わっていることが、自分のやりたいことに集中でき、自分を大切にすることにつながる。」

「今は、自分に苦しい時期だろうけど、好きなことや、自分が没頭できるものを見つけていればいつか必ず自分に自信が持てる時がきっとやって来るよ」

という心強いご意見もいただきました。

その流れで、新しく来ていただいた方に意見と、状況をお聞きしてみました。

お二人のお子さんとも、中1から学校に行けない状況。

どうしていいか、心配と将来の不安の渦中、他の方の意見が聞きたくて足を運んだとのこと。

一方のお子さんの不登校の理由は、なぜいけなくなったのかはっきりとはわからないとのことでした。

意見として出た内容ーーーーーーーーー

経験者の方は「親の顔色を見て、自分の気持ちを言えなくなってしまう。

親に嫌われたくないので、親が安心するような理由を考えてそれを言うことがある」

「今、振り返ってみれば、若い時にこういうことで悩んだおかげで、大人になってから、本当の自分の在り方に向き合えたので、悩んでてよかったとさえ思える。」

当事者のお母さん「当時を振り返って、自分の考えを押し付けて、本人の意思に寄り添うことができていなかった。当時は一緒に死のうかとも言ったこともある。でも、それが今となってみればどれだけ子供を傷つけていたかがよく分かる。今は子供を信じることが大切だとわかった。」

他の活動団体で子供たちを支えてらっしゃる方たちからは

「親が寄り添って信頼するとことが大切では」

「親の気持ちを子供は敏感に感じ取っていて、自分(子ども)が原因で落ち込ませていることはよく理解できている。

 だからこそ、親は笑顔で子どもを信じていると励ますことが大事」

「学校に行っていなくても学べる手段はいくらでもある。

お母さんが笑っているだけで子供は安心する。悲しい顔に悩んでいると感じて心が痛む。自分(子ども)のことで悩んでいると言うだけで、子どもは前向きに考えられなくなってしまう。」

以上が、今回の会の内容です。

今回のゆきわり、すごくよかったというご意見をいただきました。

私もなんだかグルーヴ感(?)そんな空気があったように感じました。

オンリハ(当事者の会)の皆さんが、力強い言葉を沢山をくれて、やはり経験者の言葉には重みがあるなあと改めて思いました。