学歴、資格についてお話が出ました

ようやく春の気配を感じはじめました。

そんな中、3月12日に訪れてくださったのは12人。それぞれの近況をお聞きしました。

ある親御さんが、高校に行かないことについて子どもが自分で決めたはずなのに社会に出るにあたっていろいろな資格がないと生きていけないのではないか、自分が学校に行かないと選択をしたことによって社会に認められなくなってしまうのではないか、と言う不安で落ち込んでいたと言うお話をしてくださいました。

私たちは日々の暮らしの中で、大切にすることの中心を、自分の欲求よりも他人の比較や規範の中で決めてしまう事があると思います。

不安や比較の中で自分に足りないところばかりを注目してしまい、素晴らしい自分の資質に目を向けることを忘れてしまうのです。

 資格や学歴が必須と考えることが、自分の進む道を自分らしく生きることの手助けになるかどうか、自分が体験してみなければわからないことです。本当に自分らしく生きる方向に学歴が必要だと考えたなら、高校、大学に行き、それが自分をどう変化させるかを見てみればよいという意見が出ました。

また、自分のありのままの自分を認めて、自分が何をやりたいかと言う内側の意識に集中していれば、自然とその方法や、道は開けてくるのかもしれないと言う話意見もありました。

あるお父さんはアイリスオーヤマという企業の人事の在り方が常識の枠を超えた経歴を問わない人事で成功したという例を話して下さいました。

学歴があった方がいいのか、なくてもよいのか、

答えは自分が決めることですが、社会での自分のあり方を現実的な目で見て対処法を考えていく姿勢と言うのは大人に近づいている第一歩だねとも話しました。

自分の内側と現実、それが居心地よく同居できるために、どうすればよいかを考えていく事は生きるという本質につながります。

今日、来ていただいた方のお子さんが今興味を持っていることを聞きました。

子猫、うさぎを飼っていて、繊細に動物の状態を理解しようと観察し、向き合い、共感して動物の立場に立って考えていて、その能力を尊敬し、嬉しく感じた。

別の方で、爬虫類を飼い始め、可愛らしい名前をつけて愛情を注いでいる。

そのお子さんは、絵がたいへん上手で、ネットで自分の描いた絵を販売しているそうです。

別の方は、子供の頃からメイクが大好きで、時間があればそこに興味を向けていた。

好きが高じて、投稿をして認められてその販売サイトでライターとして記事を書かせてもらえるようになった。

また、関連する講演に話を聞きに行って勉強してみたい分野を見つけたそうです。

また、自分の描いた絵をレストランに飾ってもらえた子もいました。

今日来たご家族の皆さんそれぞれ、子供たちが今1番興味のある事は何かと言うことをとても関心を持って、深く理解しようとされているように感じました。

何かをして、結果を出さずとも子供を信じようとする姿勢は自分にも子にもエネルギーを与えてくれますね。

 

 

                       ゆきわりの会 しおた